ソフトウェア開発を行うIT企業で求められる原価計算とは?特徴や意義

こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
ソフトウェア開発を行うIT企業では、プロジェクトごとに利益を確保し赤字を避けるために、プロジェクト単位で原価管理を行うことが基本です。
ソフトウェア開発を行う企業の原価管理では、こうした業界の特徴に適したシステムを活用するのがおすすめです。正確に原価計算を行えれば、プロジェクトの利益を向上させ、安定した経営を実現できるでしょう。
本記事では、ソフトウェア開発を行うIT企業の原価計算の特徴や、原価計算のポイント、正確な原価計算を実施する意義などを解説します。おすすめの原価管理ツールもご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
ソフトウェア開発を行うIT企業の原価計算の特徴
IT企業の原価は、大きく「労務費」「外注費」「経費」の3つに分けられます。なかでも、ソフトウェア開発を行うIT企業で発生する原価は、一般的に労務費(人件費)が大半を占めています。
労務費に該当するのは、システム開発に携わる従業員の給与・賞与・社会保険料などです。外注費の具体例としては、外部の企業やフリーランスの働き手に業務を委託する際の費用が挙げられます。経費に該当するのは、インターネットの通信費やクラウドサービスの月額費用などです。
ソフトウェア開発を行うIT企業の原価計算では、労務費を算出するために、「いつ」「誰が」「どのプロジェクトで」「どれくらいの時間働いたか」を日々計測し、数値を管理する必要があります。
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ソフトウェア開発を行うIT企業が理想とすべき原価計算のポイント
ソフトウェア開発を行うIT企業が原価計算に取り組む際は、以下のように管理できると理想的です。自社の原価管理業務をスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてみてください。
プロジェクトごとに原価管理をする
IT企業の原価管理では、基本的にはプロジェクトの進捗管理に付随して原価計算を行うことがポイントです。ソフトウェア開発ではプロジェクトごとに契約金額・内容・期間などが異なるため、原価の配賦(=部門ごとに経費を割り当てること)をプロジェクトごとに行う必要があります。また、原価を分析する精度を高めるためにも、紐づける原価は直接費・間接費に分類して管理するのが望ましいでしょう。
このような特徴から、ソフトウェア開発ではプロジェクトごとに管理が必要なため、原価の計算が煩雑になりやすいといえます。さらには、1人の担当者が複数のプロジェクトに参画するケースも少なくないため、労務費の算出も複雑化しやすく、多くの手間がかかります。
複数のプロジェクトの原価状況をリアルタイムで把握する
IT企業の原価管理では、期間の異なる複数のプロジェクトの原価状況をリアルタイムで確認できる仕組みが必要になります。その理由は、期間の異なる複数のプロジェクトが同時に進行していると原価の悪化に気づきにくいためです。
進捗が思わしくないプロジェクトや原価率の悪いプロジェクトの数値をリアルタイムで把握することで、速やかに予算やリソースの配分を見直し、原価を適切に保ちやすくなるでしょう。
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ソフトウェア開発を行うIT企業が正確な原価計算を実施する意義
ソフトウェア開発を行うIT企業は、正確に原価計算を実施することで、以下のメリットが期待できます。原価管理の担当者の方は、重要性を理解しておきましょう。
利益率の安定化につながる
原価計算を正確に行うことには、プロジェクトのコストを把握し、利益を確保するという重要な目的があります。現状の原価の無駄を見つけられれば、コスト削減の施策に取り組みやすくなるでしょう。コストが最適化されると、IT企業は利益を確保しやすくなり、経営の安定化につながります。
意思決定のスピードが早くなる
リアルタイムで正確な原価管理ができれば、売上や利益を速やかに把握でき、経営の意思決定に反映できます。例えば、赤字プロジェクトの特定が容易になり、赤字になる要因を見つけて対策を講じることも可能です。収支管理を効率化し、経営における意思決定のスピードアップが期待できるでしょう。
こうした重要な意義があるにもかかわらず、多くのITの会社では「エクセル(Excel)」や「Googleスプレッドシート」などを使って原価管理が行われています。これらのソフトは導入費用を抑えて利用しやすい一方で、複数のプロジェクトの進捗と原価を詳細に管理するのは難しいといえます。例えば、原価計算を自動化するために複雑な数式を組むと、動作が重くなるといったように不便が生じることが少なくありません。プロジェクト単位の原価管理をスムーズに行うなら、IT企業特有の管理方法に適した専用システムを導入するとよいでしょう。
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ソフトウェア開発の原価計算は専用システムで自動化すると便利に!
ここまで、ソフトウェア開発の原価計算の基礎知識を解説しました。ソフトウェア開発を行うIT企業では、煩雑な原価計算が負担となっているケースが少なくありません。効率的かつ正確な原価計算を実現するなら、専用システムでの管理をおすすめします。数あるシステムの中でも「楽楽販売」には、ソフトウェア開発の原価計算をラクにする便利な機能が搭載されています。
魅力①:当月請求の顧客を自動抽出できる
当月請求の顧客を自動で抽出する機能が搭載されています。請求対象の抽出でミスが生じると、誤請求や請求漏れにもつながりかねません。システム化によって請求に関するトラブルの防止が期待できます。
魅力②:契約条件によって単価の自動計算ができる
契約条件によって単価を自動計算する機能が搭載されています。SES(システムエンジニアリングサービス)で精算条件に応じた超過・控除の精算が必要な場合に、計算を自動化することで、効率化とミスの削減が可能です。
魅力③:プロジェクトごとに売上・収支を集計できる
プロジェクト別に売上・収支を集計する機能が搭載されています。外注情報とプロジェクトを紐づけて、リアルタイムで収支を管理することが可能です。また、見積もりデータをプロジェクトや顧客に紐づけて、管理を一元化できます。
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