受注システムおすすめ10選!導入するメリットや選ぶときのポイント

こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
「受注データの手入力や二重入力に無駄な手間がかかる」「紙の注文書を使った申請手続きが遅延しがち」など、アナログな受注管理業務に不便を感じている方は少なくありません。こうした課題は、「受注システム」の活用によって解決できる可能性があります。
この記事では、受注システムのおすすめ10選をご紹介します。受注システムを導入するメリット、選び方、スムーズな導入のポイントまで解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
詳しく知りたい方はこちら!
この記事の目次
受注システムとは?
「受注システム」とは、顧客からの注文(受注)を正確に管理し、受注業務を効率化する業務システムのことです。注文を受けてから商品・サービスを納品するまでのプロセスを電子化および一元化することで、業務効率化や入力ミス削減を実現します。
具体的には、以下のような受注管理でよくある課題の解決に貢献します。
【受注管理でよくある課題】
・「受注内容を”請求管理”や”案件管理”など複数の管理シートに入力するのが手間」
・「受注内容に誤りがないか確認する作業に時間がかかる」
・「紙の注文書を紛失してしまった」
・「注文の変更・キャンセルの情報が社内できちんと連携されていない」
・「受注から出荷までのリードタイムが長くクレームが発生している」 など
これらの課題を抱えている場合、受注システムの活用によって課題を解消できる可能性があります。
受注管理についてさらに詳しくは、以下の関連記事で解説しています。本記事と併せてぜひ参考にしてみてください。
関連記事はこちら 受注管理とは?詳しい業務内容とシステム導入に向けた流れを解説
受注システムを導入するメリットは?
受注システムを導入すると、企業の受注管理業務にはどのようなメリットがもたらされるのでしょうか。ここでは具体的なメリットをご紹介します。
業務効率化を図れる
一般的な受注管理業務では、受注内容(注文品目・納期・納品先・金額・支払い条件など)を受注書や受注伝票、複数の管理シートに入力する手間がかかりますが、受注システムがあれば、顧客情報の自動入力や受注金額の自動計算ができるようになります。具体的には、売上や原価の自動計算や、見積もりデータや顧客情報を自動で別シートに転記することができます。これにより、入力作業の手間を削減し、受注から出荷までのリードタイムを大幅に短縮できるようになるでしょう。
ヒューマンエラーを削減できる
受注システムで入力を自動化すると、手書き伝票やExcelで発生しやすい入力ミス・転記漏れ・重複登録・伝票の紛失といったヒューマンエラーを削減できます。これにより「受注内容に誤りがないかの確認作業に時間がかかる」「紙の注文書を紛失してしまう」といった課題の解消につながります。さらに、在庫数や価格の不整合を自動でチェックする機能を搭載したシステムなら、未然にヒューマンエラーを防止することも可能です。
部門間連携を強化できる
受注システムによって社内の営業部門・在庫管理部門・物流部門・経理部門が同じデータを共有すると、情報の一元化によって社内連携を強化し、確認作業のタイムロスを削減できます。部門間で速やかな在庫状況の確認、納期の回答、請求処理を行うことができるようになるのです。「注文の変更・キャンセルがきちんと連携されていない」「受注から出荷までのリードタイムが長くクレームに発展する」といった課題の解消が期待できるでしょう。
データドリブンな事業運営を実現できる
受注システムに蓄積された売上データを活用すれば、数値に基づいて客観的かつ迅速な意思決定を実現できます。システムで情報を一元管理すると、受注件数・商品別売上・月別の売上推移といったデータをリアルタイムで可視化することが可能です。例えば「売れ筋商品や季節変動を分析して仕入れを最適化する」といった形で、需要予測や生産計画にも活用できるでしょう。
受注システムを選ぶ際に確認すべき4つのポイント
受注システムの導入効果を最大化するためにも、システム選定では以下の4つのポイントに注意しておきましょう。
- 解決したい課題に合っているか
- コストに無理はないか
- 既存システムと連携することは可能か
- システムの操作方法は誰でもすぐに習得できるものなのか
ここでは、各ポイントの内容を具体的に解説します。
チェックポイント(1)解決したい課題に合っているか
企業が求めるDX推進の適用範囲や業態によって、導入すべき受注システムが変わります。以下の3つのタイプから、相性の良いシステムを検討するとよいでしょう。
- バックオフィス統合タイプ
バックオフィス統合タイプの受注システムでは、受注に加えて在庫・出荷・売上・請求・入金・帳票発行といった幅広い領域の効率化を実現できます。バックオフィス業務全体をDX化したい企業におすすめです。
- 受注処理特化タイプ
受注処理特化タイプの受注システムは、シンプルなUIで使いやすく、特に従業員数が1人~100人ほどの中小企業に適しています。FAX・電話・紙などの従来の受注業務を電子化したい企業におすすめです。
- EC連携タイプ
EC連携タイプの受注システムは、ECサイト運営に特化した機能が搭載されています。複数のECモールや自社サイトでの注文・在庫・出荷を一元管理したい企業におすすめです。
チェックポイント(2)コストに無理はないか
受注システムを導入する場合は、導入時の「初期費用」と、月額利用料・メンテナンス費用などの「ランニングコスト」がかかります。運用時に十分な費用対効果が得られるよう、コストパフォーマンスの高いシステムを選ぶとよいでしょう。
なお、受注システムには「オンプレミス型」「クラウド型」「パッケージ型」の導入形態があり、それぞれ導入コストに違いがあります。
| オンプレミス型 | クラウド型 | パッケージ型 | |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 社内でシステムを構築して利用する | オンラインで提供されるシステムを利用する | 買い切りのシステムをインストールして利用する |
| 導入コスト | × (高い) |
〇 (比較的安い) |
◎ (安い) |
| ランニングコスト | △ (一定かかる) |
△ (一定かかる) |
△ (一定かかる) |
| 導入スピード | × (遅い) |
◎ (早い) |
◎ (早い) |
| カスタマイズ性 | ◎ (高い) |
〇~◎ (比較的高い) |
△ (低い) |
このうちクラウド型は、サーバーや機器を用意する必要がないため導入コストを抑えやすく、導入スピードが速いかつ、カスタマイズ性も高いためおすすめです。
チェックポイント(3)既存システムと連携することは可能か
業務で使用している会計システムやERPがある場合は、受注システムと連携可能か確認しておく必要があります。既存システムとのデータ連携によってさらなる業務効率化が期待できます。一方、連携できないケースでは状況に応じて業務のオペレーションを変える必要があるでしょう。
チェックポイント(4)システムの操作方法は誰でもすぐに習得できるものなのか
システムを現場に定着させるためには、直感的に操作できることが重要となります。導入前に無料デモやトライアルを利用して、「誰でも簡単に使えるか」「操作方法をすぐに理解できるか」といったポイントで操作性を見極めましょう。加えて、初期設定・操作説明・トラブル発生時の問い合わせに備えて、事前にサービス提供会社のサポート体制を確認しておくと安心です。電話やメールでのサポートのほか、マニュアルやサポートサイトを利用できるかもチェックしておきましょう。
おすすめの受注システム10選
ここでは、おすすめの受注システム10選をご紹介します。それぞれの受注システムを特徴に合わせて、3つのタイプに分類しました。
・ バックオフィス統合タイプ
・ 受注処理特化タイプ
・ EC連携タイプ
自社の課題や求める機能に適した受注システムを選定しましょう。
バックオフィス統合タイプ
- 「楽楽販売」
「楽楽販売」は、受注管理をはじめとしたバックオフィス業務全体の効率化に貢献するクラウド型販売管理システムです。多彩な効率化機能を搭載しているほか、業務に合わせてカスタマイズできる自由度の高さや、サポート体制の手厚さなどが特徴です。具体的には以下のような魅力があります。
-
魅力① 受注管理を効率化する機能を搭載
受注後の売上金額計算を自動化する機能や、最新の見積もり・顧客データから自動で情報を転記する機能などを搭載しています。システムで自動化することで複雑な計算や手入力が不要となるため、受注管理の業務効率化やミス削減を実現できます。 -
魅力② カスタマイズの柔軟性が高い
入力画面や操作メニューは簡単なマウス操作でカスタマイズが可能です。その際、プログラミングの専門知識は必要ありません。既存の業務プロセスに合わせてシステムを調整したり、現場で使いながら改善したりできるため、システムを中長期的に定着させやすいのが魅力です。 -
魅力③ 導入前後のサポート体制が充実
導入前から運用まで一貫したサポート体制をご提供しているため、初めてのシステム導入でもご安心ください。専門のサポートスタッフがお電話やメールにて手厚く支援いたします。また、マニュアルやテンプレートが豊富なサポートサイトをご用意しているため、スムーズな運用が期待できます。
「楽楽販売」で実現できることについて、さらに詳しくは以下のページで解説しています。本記事と併せてご覧ください。
- 「BtoBプラットフォーム 受発注」
「BtoBプラットフォーム 受発注」は、主に飲食業界の企業に特化した受発注システムです。請求データの一元管理により日々の受発注業務を効率化して、店舗経営に貢献します。
「BtoBプラットフォーム 受発注」について詳しくはこちら
- 「MOS」
「MOS」は、発注者の視点に立って設計されたBtoBモバイルWeb受発注システムです。従来のFAXや電話での発注から、スマートフォン・タブレット・PCによるデジタル発注へと切り替えられます。
「MOS」について詳しくはこちら
受注処理特化タイプ
- 「CO-NECT」
「CO-NECT」は社内DX推進に役立つBtoB受発注システムです。受注側・発注側それぞれに特化した機能が搭載されており、スマートフォンやPCから簡単に受発注処理を行うことができます。
「CO-NECT」について詳しくはこちら
- 「COREC」
「COREC」はファッション・インテリア・雑貨・食品をはじめとした業界で導入実績のあるクラウド受注・発注システムです。受注から出荷・請求処理までをWEB上で完結できます。
「COREC」について詳しくはこちら
- 「TANOMU」
「TANOMU」は、卸業者の受注効率化×売上アップを実現する受発注・販促効率化ツールです。受注を効率化する機能に加えて、デジタルカタログをはじめとした販促機能を搭載しています。
「TANOMU」について詳しくはこちら
- 「クロスオーダー」
「クロスオーダー」は、飲食店とのコミュニケーションを一元管理する食品卸売業者向け受発注システムです。飲食店とのやり取りをシステム上で一元管理し、受注業務や請求業務を効率化することが可能です。
「クロスオーダー」について詳しくはこちら
EC連携タイプ
- 「アラジンEC」
「アラジンEC」はBtoB EC向けのWeb受発注システムです。基幹システム開発会社が設計し、BtoB専用の機能がパッケージ化されているため、EC事業者はコストを抑えながら必要な機能を利用できます。
「アラジンEC」について詳しくはこちら
- 「NEXT ENGINE」
「NEXT ENGINE」はネットショップ・ECの一元管理ツールです。EC運営を自動化・効率化する機能が充実しています。連携可能なモール・カート・決済サービスが豊富で、EC事業者が柔軟に利用できます。
「NEXT ENGINE」について詳しくはこちら
- 「オークファンロボ」
「オークファンロボ」は、PC作業を自動化するソフトウェア型ロボットです。受注・発注業務で発生するデータ入力などの定型業務を自動化し、業務時間の短縮やミス削減に貢献します。
「オークファンロボ」について詳しくはこちら
おすすめの受発注システムは、以下の関連記事でもご紹介しています。受注システムと併せて、ぜひこちらもチェックしてみてください。
関連記事はこちら おすすめの受発注システム15選|導入するメリットと選び方のポイント
受注システムの導入失敗ケース
受注システムは効果的に活用することで業務課題の解決が期待できます。その一方で、導入に失敗するリスクも存在するため注意しておきましょう。ここでは受注システムの導入を成功へ導くために、よくある失敗ケースと原因をご紹介します。
ケース① 業務要件が曖昧でシステムが現場と合わない
営業部門をはじめとした現場の意見を十分にヒアリングせずに導入を進めた結果、実際の運用フローに適さない使いづらいシステムが完成してしまうという失敗事例です。最終的に紙やExcelを使った非効率的な管理方法に逆戻りするおそれがあります。こうしたケースの原因として、以下が考えられます。
・導入前の要件定義が甘かった
・現場の実態調査が不足していた
・導入準備をベンダーに丸投げしてしまった
ケース② カスタマイズが多すぎてコストと納期が超過した
既存のシステムや運用フローに合わせて過剰なカスタマイズを要求した結果、費用がかさみ納期が長引いてしまうという失敗事例です。当初の予算を大幅にオーバーしたり、いつまで経っても運用を始められなかったりするリスクがあります。こうしたケースの原因として、以下が考えられます。
・今までと同じやり方にこだわるあまり、標準機能を生かして既存の業務プロセスを見直す発想ができなかった
・「システムなら”なんでもできるはず”」と誤解していた
ケース③ データ移行が計画的に進まずシステムが稼働できない
旧システムからのデータ移行に想定以上に多くの時間がかかってしまうという失敗事例です。新システムの稼働開始日に間に合わなくなると、スケジュールの遅延が懸念されます。こうしたケースの原因として、以下が考えられます。
・旧システムのデータ形式がばらばらで、新システムに合わせる作業に時間がかかった
・事前の移行準備が不十分だった
ケース④ 教育不足で現場が混乱
導入前の操作説明やマニュアル整備が不十分で、導入直後に現場が混乱してしまうという失敗事例です。担当者がシステムを使いこなせず余計に時間がかかったり、トラブルが多発したりするおそれがあります。こうしたケースの原因として、以下が考えられます。
・導入スケジュールに余裕がなく、マニュアル整備や教育が後回しにされた
・現場のITリテラシーの重要性を過小評価していた
受注システムをスムーズに導入するには?
ここまで、さまざまな導入失敗ケースを見てきました。それでは、受注システムをスムーズに導入するには、一体どのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。ここではスムーズに導入するポイントをフェーズごとに解説します。
【導入前準備】現状を把握し、ゴールを設定する
予算内で自社に適した受注システムを選定するために、あらかじめ現状の課題を整理しておきましょう。また、現状の課題がどこまで改善されたかを測定するために、基準となるゴールを設定する必要があります。導入前準備のチェックポイントは以下の通りです。
- 導入の目的と課題を明確にする
- 現在の業務フローを洗い出す
- 商品・取引先マスタを準備する
導入前は現場のヒアリングや業務フローの可視化に取り組みましょう。その際は、業務プロセスのフローチャートを作成し、問題点やボトルネックを明確化する方法が有効です。
【導入・設計段階】無理のない構成で始める
受注システムの運用を始めるときは、スモールスタートで無理のない構成から始めるのも一つの方法です。導入準備には十分な時間を確保し、運用体制を整備するとともに、現場の担当者向けに研修やマニュアルの整備を行いましょう。導入・設計段階のチェックポイントは以下の通りです。
- 導入範囲は小さく始めて徐々に広げる
- 操作しやすい入力項目・画面設計を採用する
- 従来の業務プロセス自体を見直しながら運用体制を整える
- 研修やマニュアルを整備する
導入・設計段階の負担軽減のために、導入サポートが充実したサービス提供会社を選ぶようおすすめします。例えば「楽楽販売」のサポートでは、経験豊富な営業担当者がコスト削減方法や業務改善の具体的な運用提案まで行っています。一つの基準として参考にするとよいでしょう。
【導入後】定着と活用のための支援が重要
受注システムの導入後も引き続き現場への支援が求められます。システムを現場に定着させるとともに活用を促す施策を、継続的に実施しましょう。導入後のチェックポイントは以下の通りです。
- 運用ルールを明文化・周知する
- PDCAを回してオペレーションを改善していく
導入後は現場の担当者へのアンケート調査やヒアリングを実施して、改善点を明らかにした上でPDCAを回すことがポイントです。
受注システムで業務プロセス全体を改善し課題解決を目指しましょう!
ここまで、受注システムのおすすめ10選、受注システムを導入するメリット、選び方、スムーズな導入のポイントなどをお伝えしました。受注システムの活用によって、アナログな受注管理でよくある課題を解決できる可能性があります。なかでもクラウド型販売管理システム「楽楽販売」は、受注管理をはじめとしたバックオフィス業務全体を効率化したい場合におすすめです。ご紹介したポイントを踏まえて、自社の課題に適した受注システムを選び、解決を目指しましょう。
「楽楽販売」で業務改善を実現した企業様の事例は、以下のページからご覧いただけます。受注業務の課題解決へ向けて、さまざまな業界・業種の成功事例をぜひ参考にしてみてください。
>>>「楽楽販売」で業務改善を実現した各社の導入事例はこちら
「楽楽販売」の機能や導入メリットについて、無料の資料で詳しくご案内しています。以下のページからお気軽にお問い合わせください。
詳しく知りたい方はこちら!
この記事を読んだ方におすすめ!
記事執筆者紹介
- 株式会社ラクス「楽楽販売」コラム編集部
- 「楽楽販売」のコラムでは販売管理・受発注管理・プロジェクト管理などをはじめとする、あらゆる社内業務の効率化・自動化の例をご紹介していきます!








