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労働者の安全衛生に欠かせない「作業管理」はなぜ必要?

労働者の安全衛生に欠かせない「作業管理」はなぜ必要?

こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
安全衛生管理のひとつ「作業管理」では、労働者に影響する有害要素を取り除き、作業をスムーズにします。職場全体の生産性の向上にもつながり、プロジェクト達成の確度も高まります。今回は作業管理の目的や手順、マニュアル作成などについて解説します。

この記事の目次

    作業管理とは

    労働者の働く環境を整備し管理することを労働衛生管理といい、そのうちのひとつが「作業管理」です。「作業環境管理」「健康管理」と合わせて3管理と呼びます。

    労働者の安全・衛生についての基準である「労働安全衛生法」の第65条の3「作業の管理」に「事業者は、労働者の健康に配慮して、労働者の従事する作業を適切に管理するように努めなければならない。」と定められています。あくまで努力規定ですが、事業者がこれを怠ると安全配慮義務の観点から裁判で不利になることもあり、疎かにできない項目です。

    作業管理とは、環境や人体に有害な物質や身体的負荷などの有害要因を取り除き、適切に運用されているかを管理することです。作業方法の改善までの一時措置として、保護具などでサポートすることも含みます。具体例としては、「健康被害の恐れのある物質を含む原材料は代替品に変える」「座って行う作業と立ち仕事を交互に実施させて腰痛を防止する」「手指を痛める恐れのある作業には手袋やサポーターなどの着用を推奨する」などが挙げられます。

    参考:安全衛生情報センター

    作業管理の目的

    労働者が多くの時間を過ごす職場の安全性を担保し、やりやすい作業方法で成果を上げられるようにするのが作業管理の目的です。単にモノづくりの作業手順を標準化して管理することにとどまらず、モノづくりのプロセスにおける労働者への悪影響を事前に排除する、適切なメンテナンスで安全性を維持するといった目的もあります。さらに労働者の疲労やストレスを軽減することで働く意欲を喚起し、労働者自らが問題意識を持って作業するような気風を作り上げるといったことも意図しています。

    安全衛生管理の必要性

    安全衛生管理の3管理のうちの「作業環境管理」とは、職場の温度や騒音などの物理的環境を整えることや、ガスや粉じんなどの有害要因を取り除いて適切な作業環境を整えることです。生産過程で有害物質を扱う必要のある職場では作業環境測定を行って、その結果に基づいた改善措置をとる必要があります。もうひとつの「健康管理」は、労働者への健康診断などで身体の状況を把握し、健康に働くための医学的および労務的措置を行うことです。健康障害への備えや健康指導も含みます。前述の「作業管理」と合わせて企業はこの3つを管理し、労働者の心身を危険因子や事故、健康被害などから守らなければなりません。
    働く環境においては、現場ごとに建物の造りや機械設備が異なり、原材料や製品化するモノも違います。労働者の感性や能力、適性、身体的な特徴や状況もさまざまです。こうしたあらゆる要素を想定して危険因子をあらかじめ排除したり、労働者に安全・衛生面の知識や技能を持たせるための施策を行ったりなどといった管理が必要です。

    作業手順書(マニュアル)の作成とは

    作業管理にまず必要になるのが「作業手順書」です。これは職場で使用する機械や設備、原材料などを適切に取り扱い、ムリ・ムラ・ムダを省いた作業手順を標準的なマニュアルとしてまとめたものです。作業手順書が労働者に充分に浸透すれば、初歩的なミスや事故の回避につながります。そのためには労働者に対する研修や検定なども徹底し、理解を促すことが大切です。作業は数多くのタスクに細分化できるため、作業手順書はタスクごとに作成します。安全衛生推進者や安全管理者といった専門の知識を持つ人が中心となって作成しましょう。加えて、作って終わりではなく実際に現場に立つ労働者からのフィードバックを反映し、定期的に手順の見直しを行うことも不可欠です。

    安全衛生管理に取り組むメリット

    事業者が安全衛生管理に取り組むことは労働者に職場で働くことへの安心感を与えるだけでなく、モチベーションの喚起にもつながります。労働者一人ひとりが納得して働くことができるようになり、作業のムリ・ムラ・ムダの軽減や業務改善も実現するので、企業全体の生産性も高まるというメリットがあります。さらに安全衛生管理に積極的に取り組み、条件を満たした企業は厚生労働省から「安全衛生優良企業」の認定を得られます。社会からのイメージも向上し、求職者の増加や、株主や地域社会などのステークホルダーからの信頼獲得なども期待できます。

    まとめ

    企業の事業運営を支えて成長に導く「労働者」に対し、作業管理などで安全を守ることは企業に課せられた責務といえます。各職場、各タスクの標準的な作業手順をブラッシュアップすると共に、経営者や専門スタッフ、実際に作業する労働者などと情報を共有し、安全衛生についての管理を徹底することが大切です。

    作業管理の運用には、作業工程の構築や情報共有などをスムーズにするツールの導入をおすすめします。クラウド型管理システム「楽楽販売」なら職場にあった仕様にカスタマイズして頂けるほか、情報共有にも長けています。ぜひ、導入を検討してみてください。

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    記事執筆者紹介

    • 株式会社ラクス「楽楽販売」コラム編集部
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