販売管理システムおすすめ8選!自社に合ったタイプを選んで効率化

こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
販売管理システムとは、商品・サービスの販売に関わる業務プロセスや情報を一元管理できる便利なシステムです。販売管理業務を効率化できることに加えて、ヒューマンエラーの削減、経営判断におけるデータの活用といった多くの導入メリットを期待できます。
この記事では、おすすめの販売管理システム8選をご紹介します。紙やエクセルを使った管理方法を見直して業務効率化したい方や、自社に適した販売管理システムを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
詳しく知りたい方はこちら!
この記事の目次
販売管理システムとは?
ここでは、販売管理システムに関する基礎知識を解説します。まずは、販売管理システムとは何ができるのか、具体的にどのような機能が搭載されているのかを確認してみましょう。
販売管理システムとは?
販売管理システムとは、販売業務のプロセス全体(見積もり、受注、納品・サービス提供、請求、入金など)や、販売に関する情報(売上、契約など)を一元管理するシステムのことです。
販売業務に特化した機能が搭載されており、金額計算や集計を自動化したり、情報をリアルタイムで共有したりできます。業務の自動化や情報の一元化によって、金額・数量の計算ミスや入力ミスの防止、二重入力の削減につながります。
さらには、受注確認、請求と入金の突合、売上・粗利の集計といったルーチンワークが効率化され、業務全体のスピードと正確性を向上させることが可能です。
販売管理システムは、受発注から請求までの業務プロセスを一元管理したい企業や、取引件数や商談件数が多い企業に適しています。導入によって業務改善の効果が期待できるほか、社内のデータ活用を推進して経営判断のスピードアップが実現できるでしょう。
販売管理システムの機能や導入メリットについては、以下の関連記事でも解説しています。本記事と併せてご覧ください。
関連記事はこちら 販売管理システムとは?|機能やメリット、システム比較ポイントを解説
販売管理システムの主な機能
販売管理システムには、主に以下のような機能が搭載されています。
・見積もり作成 商品情報・単価・値引き率などのデータを参照し、見積もり金額を自動計算する機能です。 ・受注管理 受注ごとの見積もりや売上計上月の情報を管理し、売上金額計算を自動化する機能です。 ・発注管理 発注データを受注案件に紐づけて、案件ごとの収支や売上予測をリアルタイムに確認する機能です。 ・原価管理 商品情報や顧客情報に応じて、複数の原価を案件に紐づけて管理する機能です。 ・売上管理 従量課金の金額計算を自動化し、月別・顧客別など多様な切り口で売上を管理する機能です。 ・請求管理 企業特有のルールに合わせて請求金額の計算や締め処理を自動化する機能です。 ・入金管理・消込 売掛金の突合や未入金管理を効率化する機能です。 ・実績分析・契約管理 商材別・顧客別・部門別に売上を分析する機能や、契約更新・解約を管理する機能です。 |
販売管理システムは「見積もり作成」や「原価管理」「請求管理」「入金管理・消込」などさまざまな機能によって、企業の販売に関する業務全体を効率的に管理・支援しています。
<販売管理システムとERPの違いは?>
「販売管理システム」と「ERP(Enterprise Resource Planning)」は、どちらも管理業務の効率化を目的としたシステムである点は共通しています。その一方で、システムの役割・管理する範囲・規模感などに以下のような違いがあります。
比較項目 | 販売管理システム | ERP |
---|---|---|
役割 | 販売活動の効率化・データ管理 | 企業全体の経営資源を統合的に管理 |
管理範囲 | 販売に関連するプロセスの管理(受注・見積もり・売上・請求など) | 全社的な情報の管理(会計・人事・在庫・生産・購買など) |
規模感 | 営業・販売部門中心 | 全社(経営層~現場まで) |
例えば、「販売管理システム」で管理する範囲は、あくまでも販売に関するプロセス全体となります。それに対して、「ERP」は会計や人事まで含む企業全体の管理を担うことが大きな違いです。
販売管理システムの選び方や、ERPとの違いについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。システム選定で迷ったときは、こちらも併せてお読みください。
関連記事はこちら 【販売管理システム】機能一覧と自社に合ったシステム選び
関連記事はこちら ERPと販売管理システムどちらを導入する?違いやメリット・デメリット
販売管理システム未導入時によくある業務課題
ここまで販売管理システムで実現できることや機能について確認しました。一方、紙やエクセルを使った販売管理を続けると、現場ではどのような問題が起こるのでしょうか。ここでは、紙やエクセルを使った販売管理で起こりやすい業務課題を解説します。
よくある課題① データの集計・分析に時間がかかる
データを手作業で入力・集計していて多くの時間と手間がかかるという課題です。それだけでなく、入力や計算の間違いで手戻りが発生するケースもあるでしょう。また、エクセル管理の場合はデータ量が増えるとファイルが重くなることから、動作が遅くなり効率の低下を招くおそれがあります。
よくある課題② 情報が分断されている
他部署で使用する会計システムや在庫管理システムとの連携ができず、二重入力の手間が発生するという課題です。部門ごとに受発注・在庫・売上・請求などのデータがバラバラに管理されていると、情報の共有や確認作業に時間がかかり、業務効率が悪くなります。
特に紙やエクセルなどでの管理に頼っている場合、情報の更新がリアルタイムで反映されにくく、部門間でデータの整合性に差が生じることがあります。売上の把握にも遅れが生じるため、現状の進捗と目標のギャップを正確に認識できず、結果として目標未達に陥る可能性も否定できません。
よくある課題③ 入力ミス・計算ミスが多発している
担当者が手作業で入力や計算を行っていため、ミスが頻発しているという課題です。例えば、数量や単価などの重要な数字を打ち間違えてしまうほか、請求情報や見積もりへ数字を転記する際に抜け漏れが発生するなど、さまざまなヒューマンエラーのリスクがあります。
よくある課題④ ファイルの管理が煩雑で手間がかかる
エクセル管理の場合、最新版のファイル管理で混乱が生じやすいという課題です。エクセルファイルは同時編集に対応していないため、編集作業中は他の担当者が情報を更新できない状態になります。誤って同時編集することで複数バージョンのファイルが作成されてしまったり、最新情報の反映が漏れてしまったりするおそれがあります。
よくある課題⑤ 属人化が起きている
エクセルファイルを作成した担当者の異動・退職にともないファイル管理が不能になってしまうという課題です。エクセルは関数によって計算を自動化できるものの、複雑な関数を使うには専門知識が求められます。そのため、担当者以外ファイルの仕組みを十分に理解していないケースでは、誰もファイルに手を付けられなくなり、更新が止まってしまうおそれがあります。結果として、該当ファイルに関する業務全般が滞る可能性もあるでしょう。
こういった販売管理業務の課題と解決策については、以下の関連記事でも解説しています。本記事と併せてチェックしてみてください。
関連記事はこちら 販売管理におけるよくある課題と解決策|システム導入のすすめ
販売管理システム導入によって叶うこと
ここまで紙やエクセルによる販売管理の課題について改めて確認しました。販売管理システムを導入すれば、単なる業務効率化のみに留まらず、経営判断の質を高めたり、売上拡大に貢献したりと多くのメリットが期待できます。ここでは、販売管理システム導入によって叶うことをご紹介します。
業務効率化とヒューマンエラーの削減
販売管理システムを導入すると、自動化機能によって業務効率化やヒューマンエラーの削減を実現できます。例えば、登録した顧客情報・在庫状況・売上データに基づいて、自動で集計や分析が行われるので、手作業で計算したり、数値を転記したりする必要がありません。これにより、計算ミスや入力ミスのリスクを無くし、管理業務の正確性を高めることができます。
業務の属人化からの脱却
販売管理システムで業務プロセス全体を管理すると、特定の担当者に依存した状況を脱却し、誰でも正確に販売管理ができる体制を整備できます。属人化問題の解決に効果的です。
また、申請手続きや情報共有といった業務フローまでシステム上で完結できるようになるため、社内の連携を強化し業務をスムーズに進行しやすくなるでしょう。
経営判断の迅速化とデータドリブン経営の実現
販売管理システムを活用すると、自社の売上状況や利益率、在庫回転率などのデータを、リアルタイムで確認できます。また、蓄積されたデータはグラフや図表のような直感的に理解しやすい形式へ即座に変換することが可能です。自社の現状を可視化し、データに基づいたスピーディーな経営判断や販売戦略に役立てられます。
販売管理システムを選ぶ際に確認したい6つのポイント
数あるサービスの中から自社に適した販売管理システムを探すには、システム選定の際にどのような観点で確認すればよいのでしょうか。
迷ったときは、以下のチェックポイントを参考にしてみてください。
▼販売管理システム選定時の簡易チェックポイント
- 自社の業務フローに合ったシステムか
- 必要な機能が過不足なく搭載されているか
- クラウド型・オンプレミス型のどちらが自社向きか
- 既存システムとの連携はスムーズにできるか
- 現場の担当者が直感的に操作できるか
- 導入後のサポート体制は充実しているか
これらのポイントを一つずつ確認することで、失敗しないシステム選定を実現できます。
ここからは、この6つのチェックポイントについて、さらに詳しく解説していきます。
チェックポイント① 自社の業務フローに合っているか
販売管理システムはサービスによって特徴が異なるため、まずは自社の販売プロセスや業種に適しているかをチェックしましょう。例えば「管理業務全体の効率化に強いシステム」「基幹業務の網羅性が高いシステム」「特定業界の商習慣や業務フローに強いなどシステム」などのタイプが挙げられます。
チェックポイント② 必要な機能が過不足なく搭載されているか
販売管理システムに自社が必要とする機能が不足していたり、その反対にオーバースペックになっていたりすると、費用対効果が低く割高になってしまうおそれがあります。基本機能の充実度や、カスタマイズの柔軟性、オプション機能の有無などをあらかじめ確認しておきましょう。
チェックポイント③ クラウド型かオンプレミス型か
販売管理システムの形態には主に、オンラインで提供されたシステムを利用する「クラウド型」と、システムを社内で構築する「オンプレミス型」の種類があります。
以下の表を参考に、クラウド型とオンプレミス型のどちらの形態が自社にマッチするか検討してみましょう。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
導入コスト | 安価 | 高額 |
保守・管理 | ベンダーが対応 | 自社で対応 |
拡張性 | スケールアップしやすい | 拡張が困難なケースもある |
セキュリティ | ベンダーが対応 | 自社で対応 |
オフライン利用(ネット環境がない場面での利用) | 不可 | 可能 |
※一般的に必要な機能を標準搭載した「パッケージ型」の形態もありますが、近年はクラウド型の普及にともない、提供数が少ない傾向にあります。
チェックポイント④ 外部システムと連携できるか
外部システム連携の機能が搭載された販売管理システムは、既存システムとの自動連携でデータのやり取りができるため、二重入力の手間を無くせます。社内で利用している「会計システム」「経費精算システム」「CRM(顧客管理システム)」「基幹システム」などと連携できるか確認しておきましょう。
チェックポイント➄ 操作方法はシンプルで直感的か
実際に販売管理システムを操作する現場の担当者がストレスなく使えるか、導入前に無料トライアルやデモでチェックしておくとよいでしょう。操作方法がシンプルで直感的に使えるシステムは、教育コストを抑えやすく、現場に定着しやすいことが魅力です。
チェックポイント⑥ サポートは充実しているか
販売管理システムのサービス提供会社によってサポート体制の充実度に違いがあります。具体的には「導入前後の支援だけでなく運用中のトラブルにも対応してもらえるか?」「電話やメールで気軽に問い合わせができるか?」「製品のサポートサイトやマニュアルは整備されているか?」などの観点で比較してみましょう。また、サポート品質に対する評判や、他社の導入事例まで確認しておくようおすすめします。
おすすめの販売管理システム8選
ここでは、おすすめの販売管理システム8選をご紹介します。各システムを「管理業務全体の効率化に強いシステム」「基幹業務の網羅性が高いシステム」「特定業界の商習慣に対応したシステム」の3つのタイプに分類しました。自社との相性を踏まえて、比較検討してみましょう。
管理業務全体の効率化に強いシステム
顧客管理や営業活動の効率化により、売上向上につなげたい企業に適したタイプの販売管理システムです。
- 「楽楽販売」
「楽楽販売」は、売上シェアNo.1※の販売管理システムです。売上・原価を自動計算する機能、ボタン一つで帳票発行する機能、リアルタイムで情報共有する機能をはじめとして、多彩な機能で業務効率化に貢献します。
※デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型販売管理システムの市場の実態と展望」(ミックITリポート2025年2月号:https://mic-r.co.jp/micit/2025/)より
「楽楽販売」が選ばれる理由は何でしょうか?以下に特筆すべき魅力をまとめました。
- 売上・原価計算を自動化できる
複数の原価を売上に紐づけて自動で管理・集計できます。複雑な金額計算を自動化することで、収支管理の手間やミスを削減することが可能です。 - 請求・計上処理まで対応できる
企業独自のルールに基づいて、自動で請求処理や売上計上処理まで実施できます。分割計上や合算請求といった自由度の高い処理の自動化にも対応可能です。 - 自社仕様にカスタマイズできる
システムの入力項目・入力画面・操作メニューは自社の仕様に合わせて柔軟にカスタマイズできます。その際はプログラミングの専門知識が不要で、簡単な操作で調整していただけます。
「楽楽販売」の機能や導入メリットについてさらに詳しくは、以下のページからご覧ください。
「楽楽販売」について詳しくはこちら
- 「販売ワークス」
クラウドERPシステム「Smile Works」のシリーズです。販売仕入管理業務をトータルサポートする機能を搭載し、営業現場でのリアルタイム管理を実現します。電子取引EDIを標準提供するサービスです。
「販売ワークス」について詳しくはこちら
- 「freee販売」
「freee販売」は、個人事業主・中小企業向けのクラウド型販売管理システムです。プロジェクトごとの損益情報を一つのシステム上に集約し、タイムリーに可視化できる機能が搭載されています。正確な収支・損益管理から、全社横断の案件レポーティングまで実現できます。
「freee販売」について詳しくはこちら
基幹業務の網羅性が高いシステム
多拠点展開している企業や、大規模な業務管理を必要とする企業に適したタイプの販売管理システムです。
- 「アラジンオフィス」
「アラジンオフィス」は、クラウド対応の販売・購買・在庫管理システムです。幅広い販売管理業務を網羅するパッケージシステムで、あらゆる業種・業態に対応可能となっています。機能の充実度が高く、カスタマイズなしでも利用しやすい点が魅力です。
「アラジンオフィス」について詳しくはこちら
- 「WorkVision®販売管理」
「WorkVision®販売管理」は、多様な業務・業種・サービス業の在庫管理形態に対応した販売管理システムです。一般的なシステムでは管理が難しい機械器具、建設資材、電子部品、卸売・製造業といった領域での導入実績も豊富です。
「WorkVision®販売管理」について詳しくはこちら
特定業界の商習慣に対応したシステム
特定の業界における業務内容や、特殊な商習慣に対応可能なタイプの販売管理システムです。
- 「Grow One 販売情報システム」
「Grow One 販売情報システム」は、卸売業の販売業務に特化した卸売業・商社向け販売管理システムです。セミオーダー型開発を採用することで、業種特化型テンプレートやノウハウを搭載し、パッケージとスクラッチ開発のメリットを兼ね備えています。
「Grow One 販売情報システム」について詳しくはこちら
- 「SMILE V Air / SMILE V 2nd Edition」
「SMILE V Air / SMILE V 2nd Edition」は、業務全般の管理に貢献するDX統合パッケージです。製造業・建設業・運送業をはじめとした業種や業界に特化したアプリケーションが提供されています。機能の豊富さや拡張性の高さが魅力です。
「SMILE V Air / SMILE V 2nd Edition」について詳しくはこちら
- 「SKit FLEXi」
「SKit FLEXi」は、卸売業での実績が豊富なクラウド統合基幹業務システム(ERP)です。工業用ゴム・プラント製品、水質測定機器、建築資材などの卸売業の事例が多くあります。
「SKit FLEXi」について詳しくはこちら
販売管理システムの選び方については、以下の関連記事でも解説しています。各社のシステムを比較検討する際は、こちらも併せて参考にしてみてください。
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販売管理システムを活用して業務課題を解決しましょう!
ここまで、おすすめの販売管理システム8選をご紹介しました。販売管理システムを選定する際は、自社の業務フローとの相性、必要な機能の充実度、導入形態、連携性、操作性、サポート体制などが重要なポイントとなります。
今回お伝えしたポイントを踏まえて、おすすめの販売管理システムの中から自社に適したサービスを見つけてみましょう。数あるシステムの中でも「楽楽販売」は、顧客管理や営業活動を効率化し、売上向上につなげたいケースに適しています。カスタマイズの柔軟性が高いので、現場のニーズや商習慣に合わせて運用することが可能です。販売管理システムを活用して、現状の業務課題の解決を目指しましょう。
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- 株式会社ラクス「楽楽販売」コラム編集部
- 「楽楽販売」のコラムでは販売管理・受発注管理・プロジェクト管理などをはじめとする、あらゆる社内業務の効率化・自動化の例をご紹介していきます!